シリアから日本へ、そしてカフアへ

私の名前はイマン・ガッボル (Eman Ghabour) です。シリアから日本へ初めて足を踏み入れたのは、2018年のこと。夫の富士バラが2017年に日本国際協力機構（JICA）の奨学金を受けて来日し、大分県別府市にある**立命館アジア太平洋大学（APU）**でMBAを学んでいたので、私はその旅に寄り添うかたちで日本での生活を始めました。

やがて私たちは結婚し、長男のAdamが誕生。夫の卒業後は家族で大阪に移り、彼は越境ECを手がける企業でデジタルマーケティングマネージャーとして活躍しています。そして私たち家族は日本国籍を取得し、この国で新たな人生を築いています。この旅の中で、夫の心に常にあったのは、シリアの伝統文化への強い想いでした。

コーヒーは私たちにとって単なる飲み物ではなく、人と人とをつなぐ大切な文化。その想いを日本の皆さまにも届けたい——そんな気持ちから、**Qafua（カフア）**が誕生しました。